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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

映画『弥生三月 ‐君を愛した30年ー』★★ 109分

公開:2020年/監督&脚本:遊川和彦/配給: 東宝 出演:波留 成田凌 杉咲花 岡田健史 小澤征悦  

弥生、三月 Blu-ray

あらすじ

1986年3月1日、運命的に出会った弥生と太郎。互いに惹かれながらも、親友さくらの死を目の当たりにし、想いを伝えられないまま別々の人生を歩み始めた二人。しかし人生は順風満帆ではなく、希望を見失い。人生のどん底に突き落とされていた時、30年の時を超えて、サクラからメッセージが届く。

感想 ★★

杉咲花ちゃんと波留さんなので見てみました。遊川さん脚本なのでスッキリしないだろうとは思っていたけど、おぼろげながらの記憶で、洋画の『ワン・デイ 23年のラブストーリー』と似ている気がします。そのスパイスだけもらって、思うようにならないタイミングはすべてネガティブな出来事でまとめて、その最大の悲劇として震災を絡めて、二人ならほら心が自由で楽みたい!って感じににしたかったのだろう。と推察。

だけど最も悲しいはずの震災エピソードが、それまでもどん底が続き続けることで薄いし、罰が当たったんだという風にはなっていない。もう少しうれしいことも楽しいこともあるけど、何か物足りないな…という話のなかで震災が起こって、自分を大切に思ってくれていた人を失い、それでもなお、別の会いたい人が自分の中にいることを自覚する、くらいの方がお互いの大切さも強く感じられるんじゃないのかなぁ?って。

 でも、相手の出方というか、幸せそうなら自分の気持ちを閉じ込めてしまって言わずに後悔するとか、タイミングって誰しも1度くらいは経験しているはずで。それを映像で見せられた時に「で?」と思うか、「ああ、」って思うかは人それぞれだけど。昨日のきゅんきゅん?ラブコメじゃないけど、若いときにしか感じ取れない気持ちや感動はある。その逆で、ちょっとやそっとのきゅんではきゅんと心が弾まない程度にいろんな経験を重ねて大人になったからこそ「それな!」ってこともありますよね。

 最後の最後にミュージカルみてたっけな?と錯覚させる演出とか要らんけど、できたらもう少し全般的にハッピーオーラに包まれたいし、個人的には2度めはないけど。恐怖心をあおりすぎない震災を描いた映画としては見やすいかもしれないし、キャッチーなラブコメも、サスペンスも気分じゃないけど、なんか落ち着いて流しておくもの、くらいにはなるかな。

 

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▼こちらで見ました(2023年9月)

www.netflix.com

映画『かぐや様は告らせたいー天才たちの恋愛頭脳戦ーファイナル』★★ 116分

公開:2021年/監督︰河合勇人/脚本:徳永友一/配給:東宝 出演:平野紫躍 橋本環奈 佐野勇斗 

かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル

 

あらすじ

上流階級のエリートたちが通う私立秀知院学園史上、最も熱い戦いとなった第68期生と会長選が終わっても、生徒会長の白御行と副会長の四宮かぐやは自分から告白したら負けという考え方に囚われていた。会計監査に新メンバーを迎え、白銀とかぐやによる告白させるためのバトルが再び始まる。

 

感想 ★★

アマプラでやけにPRされているし、前作は試写会で見て、きゅんともくすりとも笑えない自分は感性がただ合わないだけなのか、大人になったのか…と痛感していました。なので、あまり期待せずだったけど、やっぱり苦痛でしかなかった~。感性年齢対象外を突きつけられた感じ。

 ファイナルなのにまだどっちから告るかに焦点を当ててしまっているから、ただただサムイやりとりの116分を見守るしかなくて。どこからどう見ても、両想いなんだから、強引にでもくっつけてそのちぐはぐな過程を見せたほうが、話の幅も広がって面白いと思うんだけど、漫画原作の限界かな。

 しいて見てよかったのは、石神がどうして青春ヘイトするキャラになったのかを知れたことかな。人は見た目(清潔感)が9割だと思っているけど、中身を知ったら案外いいヤツってこと大いにありますよね。

 とりあえず、見始めたものにちゃんと「。」を打つことができてよかったです。

 

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▼アマプラで配信中(2023年9月1日現在)

 

映画『神は見返りを求める』★★

公開:2022年/監督&脚本:吉田恵輔/配給:パルコ/出演:ムロツヨシ 岸井ゆきの 若葉達也 

神は見返りを求める【完成披露試写、初日舞台挨拶が特典映像として収録】

あらすじ

イベント会社で働く田母神尚樹(ムロツヨシ)は、YouTuberの河合優里(岸井ゆきの)と合コンで出会う。再生回数の少なさに頭を悩ませる彼女に同乗した田母神は、見返りを求めることなく彼女のチャンネルの手伝いをする。

 

感想 ★★

 何となく、YouTuberの要求に付き合って最終的な見返りに恋愛を的なものなのかと思っていた。そしたら全然違ってて。あんまりYouTubeを見ないというのもあるけど、バズったから人間が偉いわけでもないのに、自分のセンスが抜群って思って人をコケにしているようなヤツに巻かれて自分を堕としていく。実につまらない。

そこを気付かせるやり方は称賛できないけど、神は一番人間臭くて。身を削って顔をさらして人としての最低限の礼儀を教え込んで、最後にぶっ刺されて終わりって。昔ならフィクションって思えたけど、今は外歩いているだけであり得るくらいの展開で、それがまた恐怖でしかないし、ほんと後味が悪すぎて、好きか嫌いかでいうと好きじゃない類。もうパッケージも見たくないくらい2度と見ない。

 

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大河ドラマ『どうする家康』感想 ♯14  金ヶ崎でどうする!

『どうする家康』も第14話、金ヶ崎での戦いに突入です。

 

前回の『どうする家康』第13話レビューはこちら↓    

movie-choco1224.hatenablog.com

 

 

(14)金ヶ崎でどうする! 出演者(第14回で気になった方を抜粋)

松本潤徳川家康

岡田准一織田信長

北川景子お市の方

酒向芳/明智光秀

伊藤蒼/阿月

注目は阿月役 伊藤蒼さん

 今回はやっぱりお市の方のもとで仕えている阿月役の伊藤蒼さんです。小豆を送って謀反を報せたエピソードを擬人化して描くための、大河オリジナルキャラクターです。

か細くて子どもみたいな女の子・阿月がどんな風に走り抜くのか?が見どころの一つでした。

 

詳しい人物紹介&あらすじは 『どうする家康』公式ページご確認ください。

www.nhk.or.jp

どうする家康(14)の感想

 金ヶ崎でも信長様の宴を盛り上げるえびすくいからのかにすくいが見られるとは。そこに担がれる殿の愛らしい洒落。信長殿が笑うまでの間が心底怖かった~。がしかし、この宴はそれより先の話の余興に過ぎず…。

 浅井殿の謀反の企てを知ったお市どの。何とか食い止めねばとお手玉に忍ばせた文が夫の家臣見つかり、失敗に終わる。男なら首をはねられるような失敗。でも、おなごだから生かされたままでいることの屈辱。その気持ちは侍女の阿月にも痛いほどわかる。

 好きな干し柿をたらふく食べられると男児に混じったかけっこ。女のくせにと言われながら、女らしくしろとしつけなおされ、売られてしまう。男なら家族と離れず、それがかけっこだろうが戦えるのに。そんな苦しい胸の内を隠しながら生きてきた彼女にとって、売られた先を逃げ出し、たどり着いたお市どのもとは居心地が良かったでしょう。

 同じような気持ちを内に秘めるお市を支え、案じ、「おひきそうらへ」と伝えるために一人城を経つ。おそらくは帰れないことも覚悟した道中に観た朝焼けに何を思ったのか?きれいな着物から案山子の薄衣に着替え、見た目がどうなろうと果たした役目。伝えられた伝言。殿と面識を持ったのはこの時のためだったのかと。安堵の末に迎えた最期、なぜになくなってしまったのかは判然としないが、人を大切にする殿に看取られ、手厚く葬られ、人として生まれてよかったと思えたのではないか。

 小豆袋に文を忍ばせた逸話から生まれた本作独自のキャラクター阿月。心の底から生まれてくれてありがとうと思う。

 

それでも進むことをやめない信長の戦はどうなるのか?次回、どうする家康第15話。しかと見守りましょう。

 

movie-choco1224.hatenablog.com

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\オススメ/ 毎週の簡単なあらすじも、相関図も毎号こちらで確認してます。

 

映画感想『はい、泳げません』トラウマ

公開:2022年/監督・脚本:渡辺謙作 /配給:東京テアトルリトルモア
出演:長谷川博己 綾瀬はるか 阿部純子 麻生久美子

「はい、泳げません」通常版 DVD

あらすじ

 水に顔をつけることができない大学教授小鳥遊は、ひょんなことから水泳教室に通うことに。プールに訪れた小鳥遊を強引に入会させた薄原は陸より水の中のほうが生きやすいという風変わりなコーチだった。

感想

 綾瀬はるかさんの映画だと認識して見てたので、独特でアクが強いキャラだなぁ…ってずっと思ってた小鳥遊先生が実は主演だった、と今知りました(笑)どちらにしても、ずーっと苦手だったことに向き合って一歩前進しようとしているのに、水が苦手な人を心の準備もさせないまま泳げる人が強引に突き落したり、謝ったんだからしつこいって窘めたりする先生が嫌だなと思ってしまった。私も通っていたことがあるけど、そういうところだったら、お試しの次はないと思う。

 だいたい薄原先生も陸を歩くのがあんなに苦労するくらいのトラウマを持っているのに、人の痛みがわからないというのはいただけないかなぁ…それをまた綾瀬はるかがやっていることへの違和感は半端ない。(綾瀬はるかさんのファンとしては、いろんなキャラクターを見たいけれど、高圧的な人の気持ちがみじんも分からない人を演じている彼女を見たいわけではない…それが面白く映る演出ができていればいいけど本作はそうではないので苦痛)。

 苦手なことを克服する理由が昔の辛い経験と、今大切な人を守りきるために代わろうとする姿は、とても共感できるのに、脇を固める女子たちが適当すぎることにイライラ。

 『かもめ食堂』の風情があるのかなぁと期待して見たので、とても残念だった。

 

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