映画感想『弱虫ペダル』ちゃんとオタクしている永瀬廉くんすごい
公開年:2020年/監督︰三木康一郎 /脚本:板谷里乃・三木康一郎 /配給:松竹
出演:永瀬廉、伊藤健太郎、橋本環奈、坂東龍汰、竜星涼、柳俊太郎
あらすじ
運動が苦手で友達がいない小野田坂道。高校生になり、ひょんなことから自転車部に入部した彼は、選手として思わぬ才能を開花させる。初めてできた友達のために、自分の限界を超えていく。
感想
WOWOWで録画していたのを鑑賞。
交通費を浮かすために片道40キロ秋葉まで通う…アニメオタクの坂道。
入ったばかりの高校にアニメサークルはなく、その脚力とメンタルの強さで、高校の自転車部にスカウトからの、当の本人は、友達が欲しかったから入部。独りぼっちだった人間が仲間を得て一緒に過ごす。勝ちに行く喜びを得る。
コロナ禍を経験したからこそ、”誰かと一緒に”一つのことに打ち込める喜びにあふれる気持ちはとてもよくわかる。正直羨ましいほどに、きらきらした青春だ。
ただ、ラストの大会後に集まっている補欠部員?の顔ぶれをみて、急に出てきたこの人たち誰???ってなりました。
正直ストーリーも部活だけで、幽霊部員なのかただの補欠なのかはともかくメインどころ以外との関わりがまったくないからこれ誰!?が生まれてしまうわけで。
高校生の坂道が普段どんな風に過ごしているのか?補欠部員と一緒に自転車に乗って秋葉原へ行ってみるとか、オタクをやめたわけではない坂道の高校生らしい日常が見えるところがあると、話的にも緩急もついて飽きなかったかな~。
あと、気になったのはだれ一人高校生役が高校生に見えなかったこと💦と、試合のシーンで本人がリタイアを宣言したわけじゃないのに、マネージャーなどが肩に触れて送り出していたこと。これってほかの競技だと関係者が選手の体に触れてしまうと失格になるはずだが、自転車競技だとそういう規定はないのかな?って。映画の演出上だとしたら、この映画で初めて自転車競技の世界を知る人も多いだろうし、誤解を招くんじゃないのかなと思った。
どうあれ、いつどんな時にも皆川猿時さんはいい味だしてくるな。
★★
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大河ドラマ『どうする家康』14話 金ヶ崎でどうする!
◆ 作品情報
2023年4月16日 総合 20:00-20:45
BSP 18:00-18:45
再放送:翌週(土)13:05‐13:50
◆キャスト
大森南朋・坂井忠次(左衛門尉)
山田裕貴・本田忠勝(平八郎)
岡部大・平岩新吉(七之助)
木村昴・渡辺半蔵守綱
酒向芳・明智光秀
吉原光夫・柴田勝家
大貫雄介・浅井長政
伊藤蒼・阿月
ムロツヨシ・木村藤吉郎
寺島しのぶ/語り
古沢良太/作
◆あらすじ
信長とともに朝倉義景との戦いに挑んだ家康。その裏では浅井長政が謀反を企んでいた。浅井・朝倉に挟み撃ちされれば織田・徳川もひとたまりもない。長政の妻お市の心中を察した侍女の阿月は金ヶ崎へ文をもって急ぐが…。
・公式サイトより要約引用
↓前回の感想はこちら
movie-choco1224.hatenablog.com
◆感想
どこでもかしこでもえびすくい(笑)からのかにすくいまで登場して、殿渾身の親父ギャグも飛び出しました。意外に思われるかもしれませんが、松本潤さんは、現代のドラマでも1話に数回ダジャレをいう主人公の弁護士役などをしていたこともあるんです。
話がそれました。前回の終わりにも出てきた阿月が今回のある意味主役。小豆袋に文を入れて危機を報せたというお話から、本作オリジナルキャラとして生まれたのが彼女です。
世が世なら男として戦に出たかったお市様の傍でお世話をしてきた侍女の阿月が、実兄の危機を案じるお市様の策が失敗と分かるや、大役を引き受け金ヶ崎へ一目散走り出す展開。世が世だからこそ、高価なコンフェイトーを褒美としてくれるような主のもとで働けていることの感謝の返し方だったのでしょう。命がけでも役に立ったという意味ではいい生涯だったのかなと思わないとやってられません。あまりにこのお話が切なすぎて感想がかけぬまま、1年過ごしてしまいました。でもやはり、素敵な作品に合えたことの記憶を少しでも残しておきたく、年をまたいでこうして書きつけています。
実直な御仁だからこそ謀反を企んでいるのでは?という数正の見立てさすがだけど、少し前までは信長を正面から顔を見るのもおどおどしていた家康が「あほたわけ」と物申す。すごく成長したなぁ白兎さん。
それにひきかえ、ツンデレの信長さん。あんなにご機嫌悪く見えるのに、勝家に言わせると機嫌がいいらしい。ただ、見た目より強く見せたくて、威勢がいいだけなのかしら?家康は素直に実寸で人と付き合いができて、引くことも考えられたから、天下を取れたんではないか?と。
侍女の阿月を手厚く葬ってやれと七に伝える殿の眼差しにもその素直さを感じます。立場に関係なく、自分のために尽くしてくれる人にはきちんと礼を尽くす殿に対し、サルのクズっぷりが日に日に増しますな。きっと家康がスッと帰ったら、尾ひれ背びれをつけて言いふらしてたんでしょうね…いろいろと。
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映画感想『東京リベンジャーズ』
作品情報
あらすじ
フリーターの花垣武道は、高校時代の恋人日向とその弟・直人を殺され、その背後に巨悪組織・東京卍会が絡んでいることを知る。その翌日、駅のホームで誰かに押され、線路に転落。目を覚ますと不良だった10年前に戻っていた。
キャスト
・北村匠/花垣武道
・山田裕貴/龍宮寺堅
・杉野遥亮/橘直人
・今田美桜/橘日向
・吉沢亮/佐野万次郎
・磯村勇斗/千堂敦
*以降、感想ではネタバレもありえますので、未見の方はご注意ください。
感想
ヤンキー映画って、正直、よくわからない理由で勢いけんかを繰り返してるだけ…という一昔前に観た某事務所総出の映画のイメージが強くて、あまり見たいと思いませんでした。
たまたま本作はテレビでやっていたので見てみたら、同じようにけんかはするけど、巻き込む必要のない子が病床で戦っているとき、ちゃんと頭を下げたところは意外だった!仲間は守る。でも、必要以上に周りの人は悲しませない、傷つけない。いけない時はちゃんと謝る。全員が全員ただの喧嘩っ早いタイプではなくて、筋の通ったところを持ち合わせている。少し、ヤンキー映画のイメージがよくなりました。
だからといって、私がもし男でもけんかをする毎日は送りたくはないし、彼らの仲間になりたいとは思わない。けれど、これがもし、一般の会社組織だったとしたら、目指すところを同じくしている人が大勢いて、ブレることなくいい仕事ができそうな気がする!それに、かわいいかわいい彼女のためなら、大切な仲間の命を助けるためなら、何度でも命を懸けて助けようと思える人たちに、こんなに若いときに出会えていることが羨ましい。
少し気になるのが、直人君と握手することがタイムリープと今を行き来するトリガーだったはず。最後の最後のタイムリープから握手せずに戻ってきていた。あの時は何がきっかけで戻れたのだろう???戻ってきてからの日向屋直人との関係性や武道がどんな仕事をしているのかもとても気になる。
それに、日向を助けることができたと安堵したのに、続編がある…しかも2作も。また何かのために、誰かのために、タイムリープするのだろうか?だとしたら、日向との関係性はまた激変したりしないのだろうか?見てしまったがゆえに、気になることを増やしてしまったけど、殴る蹴るなどのアクションは苦手なので、続編はまたテレビでやっていたら見ようと思う。
★★★
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映画感想『記憶屋 あなたを忘れない』
公開年:2020年/監督︰平川雄一郎 /脚本:平川雄一郎 鹿目けい子 /配給︰松竹
作品情報
あらすじ
大学生の遼一は年上の彼女杏子にプロポーズするが、翌日から連絡が取れなくなってしまう。数日後、再会すると遼一の記憶だけを失っていた。記憶を取り戻してほしい遼一は人の記憶を消せるという都市伝説”記憶屋”の存在を知り、大学の先輩・高原智秋弁護士に相談する。
キャスト
・山田涼介/吉森遼一
・泉里香/安藤七海
・蓮佛美沙子/澤田杏子
・櫻井淳子/吉森朝子
*以降、感想ではネタバレもありえますので、未見の方はご注意ください。
感想
お目当ての俳優さんがいるでもなかったのですが、カバー写真でちょっとほっこりできるかなぁ?とNetflixのおすすめに出てきたこちらを選んで見ました。あらすじも見なかったので、想定外にほっこりとは真逆のお話でしたが、芳根京子さんがよかったです。
人の苦しみを引き取ってあげる記憶屋さん。なりたくてなったわけではない備わってしまっていた能力。人の苦しみを背負ってばかりで、自分の嬉しい記憶が埋もれていったりしないのかな、と心配になります。素直な気持ちを吐露した後、ある朝の何気ない様子が胸に刺さります。どうか、記憶屋さんの心休まる日が来ますように。
★★★
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映画感想『天外者(てんがらもん)』ようやく見られました!
公開年:2020年/監督︰田中光敏 /脚本:小松江里子 /配給︰ギグリーボックス
作品情報
あらすじ
ペリー来航に日本中が騒然とした江戸時代末期。藩内の抗争から距離を置き、世界に目を向けていた薩摩藩士・五代才助は、遊女のはると出会ったことで、同志たちと「誰もが自由に夢を描ける国」を目指し、激動の時代を駆け抜ける。
キャスト
・三浦春馬/五代友厚
・三浦翔平/坂本龍馬
・西川貴教/岩崎弥太郎
・森永悠希/伊藤博文
・森川葵/はる
*以降、感想ではネタバレもありえますので、未見の方はご注意ください。
感想
公開前から気になっていながらずっと見られずにいた本作。昨晩、映画館で特別上映会があったと知り、ようやくアマプラでですが見ることができました。
五代友厚さんの成し遂げたことを一つずつ取り上げていたら何十時間あっても足りないのは分かります。ただ見る側としては、イギリス留学、大阪港開港、商工会議所開設での悲喜こもごもを具体的に描かれることを期待していたので、子どものころからちょっと人とは視点が違っていたという序章部分が9割。家で見ると気が散りがちなのを差し引いても、そろそろ次の展開ないのかな?と何度も時計を確認したほど長く感じました。
ただ、父に別れを告げるために実家を訪れて人を傷つけるのではなく、意思を示すために自らの髷を斬り、母がそれを見て泣くというシーンは、一つの時代、親子関係の終焉を思わせてよかったけれど。死因は結核だったと錯覚するような演出。いくらフィクション部分がありきとはいえ、人の亡くなり方の部分ってアイデンティティでもあるから、誤解を生むような脚本演出はちょっといただけないなぁと思ってしまいました。何事も終わりよければすべてよしという感想を抱く経験を近頃したのでなおさらのこと。終わりを変えるのはよくないな…と。
それでも最後まで見られたのは、完全にキャスティングが豪華でいろんな演技の引き出しを持っている人が集まっていたからです!!
特に、意外だったのは坂本龍馬さん役!始まってしばらくはだれか全く気付かず、この竜馬さんなんかいいなぁって見入っていたら三浦翔平さんで。こういう類の映画に出られるイメージがなかったのですが、坂本龍馬の味付けがちょうどいいクドさ(笑)でした。
この方は見た目的に二次元的なラブコメをやらされたりするんでしょうけど、ありえないセリフを言わされたりして、それが演技力なく見えさせていたから前からもったいないなって思ってたんですよね。もう少し、演技力を見せられる脚本を選んでたくさん引き出しをOPENしてくれるのをまた見たい!
そしてやっぱり主演の三浦春馬さん、細かいところの表現や眼差しの暖かさがあって、せりふひとつひとつの間が生きていて。本当にいい演技者さんですよね。今でもドラマを見ているとここにいてくれていたら…と思うことがよくあります。脚本や演出が彼の度量に見合う作品にはあまり恵まれなかった気がしますが、願わくばお好きなことを悠々とされる傍らで、年に1度でも演技を見られる機会があったら…と今なお願わずにはおれません。
★★★
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