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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

映画感想『天外者(てんがらもん)』ようやく見られました!

公開年:2020年/監督︰田中光敏 /脚本:小松江里子 /配給︰ギグリーボック

天外者

作品情報

あらすじ

ペリー来航に日本中が騒然とした江戸時代末期。藩内の抗争から距離を置き、世界に目を向けていた薩摩藩士・五代才助は、遊女のはると出会ったことで、同志たちと「誰もが自由に夢を描ける国」を目指し、激動の時代を駆け抜ける。

キャスト

三浦春馬五代友厚
・三浦翔平/坂本龍馬
西川貴教岩崎弥太郎
森永悠希伊藤博文
森川葵/はる

*以降、感想ではネタバレもありえますので、未見の方はご注意ください。

感想

 公開前から気になっていながらずっと見られずにいた本作。昨晩、映画館で特別上映会があったと知り、ようやくアマプラでですが見ることができました。

 五代友厚さんの成し遂げたことを一つずつ取り上げていたら何十時間あっても足りないのは分かります。ただ見る側としては、イギリス留学、大阪港開港、商工会議所開設での悲喜こもごもを具体的に描かれることを期待していたので、子どものころからちょっと人とは視点が違っていたという序章部分が9割。家で見ると気が散りがちなのを差し引いても、そろそろ次の展開ないのかな?と何度も時計を確認したほど長く感じました。

 ただ、父に別れを告げるために実家を訪れて人を傷つけるのではなく、意思を示すために自らの髷を斬り、母がそれを見て泣くというシーンは、一つの時代、親子関係の終焉を思わせてよかったけれど。死因は結核だったと錯覚するような演出。いくらフィクション部分がありきとはいえ、人の亡くなり方の部分ってアイデンティティでもあるから、誤解を生むような脚本演出はちょっといただけないなぁと思ってしまいました。何事も終わりよければすべてよしという感想を抱く経験を近頃したのでなおさらのこと。終わりを変えるのはよくないな…と。

 それでも最後まで見られたのは、完全にキャスティングが豪華でいろんな演技の引き出しを持っている人が集まっていたからです!!
 特に、意外だったのは坂本龍馬さん役!始まってしばらくはだれか全く気付かず、この竜馬さんなんかいいなぁって見入っていたら三浦翔平さんで。こういう類の映画に出られるイメージがなかったのですが、坂本龍馬の味付けがちょうどいいクドさ(笑)でした。
この方は見た目的に二次元的なラブコメをやらされたりするんでしょうけど、ありえないセリフを言わされたりして、それが演技力なく見えさせていたから前からもったいないなって思ってたんですよね。もう少し、演技力を見せられる脚本を選んでたくさん引き出しをOPENしてくれるのをまた見たい!

 そしてやっぱり主演の三浦春馬さん、細かいところの表現や眼差しの暖かさがあって、せりふひとつひとつの間が生きていて。本当にいい演技者さんですよね。今でもドラマを見ているとここにいてくれていたら…と思うことがよくあります。脚本や演出が彼の度量に見合う作品にはあまり恵まれなかった気がしますが、願わくばお好きなことを悠々とされる傍らで、年に1度でも演技を見られる機会があったら…と今なお願わずにはおれません。

★★★

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