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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

映画『ある男』121分

公開:2022年/監督︰石川慶/脚本:向井康介/配給:松竹 出演: 妻夫木聡 安藤サクラ 窪田正孝 清野菜名 眞島秀和

ある男

 

あらすじ

弁護士の城戸は、以前依頼者だった里枝に、事故で亡くなった夫・大祐の身元調査を依頼される。疎遠だった大祐の兄が法要で遺影を見て別人だと告げたという。ある男の正体を追う城戸の胸には真実に近づくにつれ複雑な思いが芽生える。

感想 ★

日本アカデミー賞を受賞していたなぁと思いだし、WOWOWで見てみました。

犯罪者で逃げ回っているうちに惚れてしまって結婚して…なのかなと予想させるようなプロモーションだったけど、全然違うんですね。むしろ彼自身が被害者というか。

 家族が犯罪者になった場合、その家族は名前も住まいも変えて別人として生きていくように警察などから促されて手続きがされる、というのを聞いたことがある。

 疑問なのは、彼はどうしてその制度?を使わず、何度も他人の名義を上塗りして別人になるいわば犯罪に手を染めてしまったのか?ということ。

そして、彼はどうして自分の本当の姿を、結婚しようと思うほどの相手にすら見せなかったんだろうか。そこまで好きになった相手に本性を見せずに苦しみを共有せず、自らの体に犯罪者の血が流れていることを忌み嫌っていながら子供を作ったんだろうか?

 あと、なぜ故こんな重いドラマに大して演技ができるわけでもない小藪がキャスティングされてんだろうか?理解できない。

 犯罪家族だった夫ではなく、日本国籍帰化した弁護士側の視点で展開するその「本当のルーツ」をめぐる話の対比を見せたかったのかなと思うけど、生まれつき日本人で普通に生きて、別に身内にお尋ね者がいなくても、本当に自分のことを分かって生きている人なんて、そんなにいるんだろうか?と思う。

 

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ドラマ『夜のあぐら 姉と弟とわたし』

公開:2022年/監督&脚本:野尻克己/出演:井上真央 尾野真千子 村上虹郎 岸部一徳 南果歩 手塚理美

夜のあぐら~姉と弟と私~

あらすじ

ピアノ講師をやめて漫然と暮らしていた秋子のもとに、姉と引きこもりの弟から大晦日の緊急召集がかかった。父の死が迫る中で、愛人から遺産を守るために闘おうと提案される。気乗りしなかったが、姉と弟に付き合ううち、知らなかった姉弟の一面を見る。

 

感想 ★★

アマゾンプライムの映画を検索していて、井上真央さんの兄弟ものなら素朴で上質に違いない。と期待してみましたら、まぁ、長女がうるさい。お父さんがだらしない💦

ありますよね、同じ兄弟姉妹でも思い出の盛り方とか親との相性の違い。

それが顕著に出ていて、私はリアルに明子の気持ちがわかるというか。親兄弟でも何が大事で、何が好きで、どれが苦手で、そこまで記憶って同じようには共有されてないんですよね。親とか上が強いと妹ってそんなでもなかったりあるあるですよね…。

それよりなにより、あのワンルームによくグランドピアノ置いたなっていうか。アップライトでよくないかなというか。普通に羨ましいんだけど、それほどまでに大事だったピアノを父親と同じ理由で辞める羽目になるとは…なんとも羨ましくない。

 家族って夫婦は赤の他人だし、その血をそれぞれ少しずつ分けている姉弟がいて、繋がっているようで輪にはなれないから、一番近くて一番理解できない存在なのかも。それをすっごくいてくれて助かっている!いてくれないと楽しくない!くらい信頼を置けている家族は、派手なイベントとかなくても、すっごく幸せなんだろうなって思う。

映画だと思ってみたのに、感想を書く段でいろいろ調べていたら、ドラマだったらしいです。アマプラ検索性も今一つだし、ジャンルもいい加減なの、何とかならないかな?映画じゃないですが、一応感想残しますね。

 

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▼こちらで見ました(2023.9.21現在) 

 

映画『めんたいぴりり』115分 ★★

公開:2019年/監督︰江口カン/脚本:東憲司/配給: 出演:博多華丸・大吉 富田靖子 柄本時生 でんでん

映画 めんたいぴりり [DVD]

あらすじ

昭和30年代。戦後の面影が残る博多・中洲で小さな食料品店ふくのやを開いた海野俊之は、おいしいもので人を幸せにしたいという思いで、生まれ育った釜山でよく食べていたお惣菜からヒントを得て、明太子づくりに乗り出す。理想の味を追い求め、本格的に製造化するが、明太子のファンだった丸尾の死をきっかけに、明太子づくりをあきらめてしまう。

感想 ★★

 明るそうな気分になれる作品を…と選んでみました。博多の明太子やさんとして有名なふくやさんの川原社長さんをモデルにしてドラマ化・そして本作で映画化されたんですね。

昭和30年って確か、東京タワーが完成した頃。まだ、テレビどころかお風呂もなかったり、服どころか教科書もおさがりみたいな世帯が不通にいる時代。人がいいというか、お金儲けじゃないにしてもある程度お金の儲かるシステムを敷いておく方がいいのに、と現代人としては思っちゃうのですが、こういう時代だからこそ、生きるために食べ、食べるために働く。そのために一人でも多くの人がまっとうに働ける術こそ必要だったんでしょう。

それにこのお人柄。奥さんのへそくりを見つけてる時点でお互いのことをよくわかっている夫婦なのだと思うのだけど、悪い事には決してお金を使わないと分かっているから奥さんもお金がナイナイと言いながら人を助けるし、それが巡り巡って返ってくる。意図的にか天然かわからないけど、野球場の敵陣で選手の名前出してしれッと宣伝して商品爆売れしていたり、あしながおじさんになっていたり、『ALWAYS 三丁目の夕日』並みにそれなりの感動自伝になりそう。

 なのに、スケトウダラさんみたいな突拍子もないコントが、すべてを台無しにしている。これがなかったら星3つです!なんだけどなぁ。ただ、見終わると確実に明太子を食べたくなるとは思うので、ふくやさんのPRとしては間違ってはないのかな。(笑)

 

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▼こちらからも見られます 

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映画『あのこは貴族』124分 ★★

公開:2021年/監督&脚本:岨手由貴子/配給:東京テアトル バンダイナムコアーツ 出演:門脇麦 水原希子 高良健吾 石橋静河 

あのこは貴族

あらすじ

東京で箱入り娘として生まれ育った華子は20代後半に差し掛かり結婚を考えていた恋人に別れを告げられる。一方、都内で働く富山生まれの美紀は恋人もなく、仕事にもやりがいを感じていなかった。

感想 ★★

このタイトル、上流階級のお嬢さんが一般社会で奮闘する話…だと思っていた。

実際は、それなりにお嬢さんだと思っていた自分が一目ぼれした相手は想像以上に貴族だった。顔は好きだけどついていけなくて、自分らしく開放して(離婚して)生きていくことにしたっていう話かな。

と思うのだけど、20代過ぎても独身という人は今どきごまんといるし、政治家の家系で長男だったら出馬の予定はあるだろうし、これ、お寺とか、老舗のあととりとかでも、その道を継ぐことになるんだろうなくらいは一般人でも想像つくだろうし、それなりのお嬢さんが認識せずに育てられているということ自体あり得ないわけで。

とくに美紀との浮気が続いているわけでもなく、子どもが生まれないことを責められているわけでもなくて離婚?しかも、もめることなく離婚したから、後々顔を合わせても声をかけてもらえる環境って、かなりいいお相手だったんじゃないかな?と思うと、何がしたかったんだろうな、この人。というか、この映画。ただひとめぼれした相手が、想像以上に御曹司で、顔は好きだけど、環境になじめずにやむなく…とかなら、一般家庭で甘々な環境で育てられた顔とスタイル抜群のそれなりに見える末っ子、とかの方がギャップがあって面白いんじゃないかと思うんだけども。

静かに時を過ごせて、気になるタイトルだったのを消化できた。けど、どうやら私は、門脇麦が出ている作品を見るとたいがい退屈に感じるみたい。

 

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▼視聴方法

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映画『サイレント・トーキョー』★★★99分

公開:2020年/監督︰波多野隆文/脚本:山浦雅大/配給:東映 出演:佐藤浩市 石田ゆり子 西島秀俊 中村倫也 広瀬アリス

サイレント・トーキョー

あらすじ

クリスマスイブ。東京恵比寿に爆弾を仕掛けたという電話がテレビ局にかかってくる。半ば疑いながら中継に向かったクルスとその場に居合わせ主婦の山口アイコは犯人の罠にはまり、実行犯に仕立て上げられる。

感想 ★★★

 豪華キャストだし、クリスマスイブの渋谷。春に渋谷へ行ったばかりだったので、gタイトルからしっとりした話かな?とあらすじを読まずに見ました。

 全然しっとりもサイレントもしてなくて、政府へ警告するために犯罪者になる国民っていうよくあるタイプ。無難にみられるけど、渋谷のスクランブル交差点や駅構内を再現した映画撮影所が東京から離れた県にあるらしいっていうのを見たばかりで、たぶんそこで撮ってるんだろうなぁ。真夜中にほんもの封鎖して撮影するのは大変そうだもんな、とか。犯行予告×レインボーブリッジは『踊る大捜査線』過っちゃうし、戦争反対を訴えるために罪のない国民死に至らしめる必要ないし、それじゃあ別に政府は痛くもかゆくもないだろうし、犯人も死に損だよね。と、突っ込みどころ満載でした。

 唯一みてよかったのは、エンドソングの選曲が素敵でした!(歌と演奏は微妙だったけど)反戦での選曲だろうけど、クリスマス気分がほんのり味わえる程度にはなれた。

 せっかくなら、この豪華キャストで”渋谷を舞台にした大人のクリスマスストーリー”あったらみてみたいとは思った!

 

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