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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

大河ドラマ『どうする家康』第5話 瀬名奪還作戦

◆作品情報

2023年2月5日 総合 20:00-20:45 

BSP 18:00-18:45  再放送:翌週(土)13:05‐13:50

◆キャスト

松本潤・松平元康
有村架純・瀬名

大森南朋酒井忠次(左衛門尉)

山田裕貴・本田忠勝(平八郎)

音尾琢真鳥居元忠(彦右衛門)

イッセー尾形鳥居忠吉

小手伸也大久保忠世
岡部大・平岩新吉(七之助

波岡一喜・本多忠真

千葉哲也・大鼠

溝端淳平今川氏真

リリー・フランキー・久松長家

野間口徹・鵜殿長照

関水渚・田鶴

豊嶋花・たね

川端和雄・穴熊

松山ケンイチ本多正信

山田孝之服部半蔵

真矢ミキ・巴

渡部篤郎・関口氏純

松重豊石川数正

寺島しのぶ/語り

古沢良太/作

◆あらすじ

松平元康は駿府に捕らえられている瀬名を取り戻すことを決意。家臣たちの反対を押し切り、イカサマ師本多正信の策をに望みを託す。正信は、伊賀忍者一党を使い奪還作戦を思いつくが、当の党首服部半蔵は過去の失敗に自信を喪失していた。

・公式サイトより引用 www.nhk.or.jp

↓前回の感想はこちら

movie-choco1224.hatenablog.com

 

◆感想

 瀬名の奪還を決めた殿を前に、妙案を思いついたが、「ん?いや…」口に出すのははばかられる…という忠世、殿に申せと言われて口に出した後の家臣団があいつはいやいや…「ニセ本多じゃ」という滑らかなやり取り。まるでコントを見ているかのようなおかしみがありますね。

 殿に招かれて無策の家臣団を揶揄する正信の節のあるセリフ回し。それを見ていた殿の、面白そうなやつを見つけたと言わんばかりの笑み。そういうささやかな人のアンテナが見える瞬間が、狸おやじも元々は人が好きなただの人だったんだろうなと感じます。

 そして、あの武士然とした服部半蔵が、まさかピタゴラスイッチ風の仕掛けで忍者を招集するとは!テーマ音楽にのせての仕掛けは、いささか舞台の序章のようにワクワクしましたし、何度も何度も繰り返し見直したシーンの一つです。

あの雄叫びと音楽にのせて、忍者たちがどうやって集まってくるのかと思ったら、次のシーンですでに揃ってました(笑)それにしても、穴熊の遠吠えカッコよかったなぁ。一連のシーンが詰まった舞台をいつか見てみたいです!

 半蔵を生かすために命を捧げる忍び。一方、お家のために尽くす田鶴に対し、今川家の出身としてプライドを持つ巴。何のために、誰に忠義を向けるのか。家とは、一族とは、家族とは…考えさせられるシーンでした。

 私がこの回で一番心動かされたのは、服部党の策が失敗に終わると笑いのネタにしている家臣を殿が「わしはあいつらに賭けたんじゃ。命がけで働いているものを笑うな」と一喝する言葉。自分のために頑張って尽くしてくれている者への感謝、信頼の厚さ。今の時代にそれだけの想いで、部下を見守ってくれているお偉いさんがどれだけいるのか?疑問(そして切ない)。

 これまで私の中での大河のイメージは主人公がどうしたこうした、と主人公にとにかくスポットを当てていくドラマ。本作はもちろん、メインは元康の成長なのですが、回ごとにそれぞれの主人公やスポットが当たる脇役の人生を見せつつも、最終的に主人公へ着地する。その脇役に目線が言っている間も、主人公がかすむことは一瞬たりともない。これって結局、話がどこにそれても引き戻せるだけの人である、殿の存在感たる故。松本潤さんだからできる見せ方なのでしょう。

 次回に持ち越されてしまった瀬名とお子達の奪還。そわそわと1週間過ごすことになりそうです。その間にノベライズや伊賀忍者の主演映画でも見て、おさらいしておこうかと思ったりしています。

 

伊賀忍者と聞いて思い出すのは映画『忍びの国