大河ドラマ『どうする家康』第7話 わしの家 感想
2023年2月19日 総合 20:00-20:45
BSP 18:00-18:45 再放送:翌週(土)13:05‐13:50
◆キャスト
有村架純・瀬名
山田裕貴・本田忠勝(平八郎)
甲本雅裕・夏目広次
イッセー緒方・鳥居忠吉
岡部大・平岩新吉(七之助)
木村昴・渡辺半蔵守綱
田村健太郎・土屋長吉重治
猫背椿・登与
ムロツヨシ・木村藤吉
市川右團次・空誓
寺島しのぶ/語り
古沢良太/作
◆あらすじ
元康は名を”家康”と改める。国を一つの家としてまとめたいと願う家康だが、
三河内の争いも絶えない。そんな中、瀬名から民の間で一向宗が人気と聞き、家康は民衆が集う”本證寺”へ潜入。寺内町の巨大都市が作られ、住職の空誓は「民が来る住むのは武士が戦をするせいだ」と説いていた。
・公式サイトより要約引用
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movie-choco1224.hatenablog.com
◆感想
信長の命によって改名した”家康”。岡崎を一つの家として、という受け売りが本当にあったかどうかは定かではないですが、家臣団の妻や民と同じ目線でものを見て、床に散らばった候補の中から”泰康”を選ぶ、お瀬名様のセンス。私は割と好きです。
信長も、ただ争いごとを起こしているのではなくて、民に目を向けているから謀反人を見つけることも容易い。平和な世にするために幾度も戦ってきて、民の現実を見てきた信長と、多少なり戦の経験を積んでいても、今川領の裕福な暮らしで育ってきた殿とでは、その嗅覚は歴然。
民に対する感覚もそう。厭離穢土欣求浄土を叶えるための戦ではあるのだけど、それとて、今日食べるものがない、子を養うことができない民からすると、ただの苦行。少しでも楽に生きられるように、食べるものを得られる場所を求めて宗教にハマっていく。その場に居合わせても「なぜ年貢を治めぬのか?」と愚問し、強引に奪い去った米をニコニコ食べているようでは、誰もついては来ない。
物の見方が立場によって違う、ということ空誓から教えられていることに気づけば、味方であるはずの民と戦うことにならずに済んだのだろうと思うのですが…。彼はこの時まだ22歳。
来週の予告、横たわった殿のきれいな瞳からひと筋の涙をツーっと、流れておりました。殿の無事を祈りましょう。
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