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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

大河ドラマ『どうする家康』第6話 続・瀬名奪還作戦 感想

 ◆作品情報

2023年2月12日 総合 20:00-20:45 

BSP 18:00-18:45  再放送:翌週(土)13:05‐13:50

◆キャスト

松本潤・松平元康

有村架純・瀬名

松嶋菜々子於大の方

大森南朋酒井忠次(左衛門尉)

山田裕貴・本田忠勝(平八郎)

杉野遥亮榊原康政(小平太)

音尾琢真鳥居元忠(彦右衛門)

岡部大・平岩新吉(七之助

波岡一喜・本多忠真

猫背椿・登与

千葉哲也・大鼠

溝端淳平今川氏真

リリー・フランキー・久松長家

松本まりか・大鼠

野間口徹・鵜殿長照

田中美央

豊嶋花・たね
新田健太・伴与七郎

寄川歌太・鵜殿氏長
石田星空・鵜殿氏次

本多正信松山ケンイチ

山田孝之服部半蔵

渡部篤郎・関口氏純

真矢ミキ・巴

松重豊石川数正

寺島しのぶ/語り

古沢良太/作

◆あらすじ

今川氏真は、「降伏しなければ瀬名たちを皆殺しにする」と松平元康に通達した。正信は、鵜殿長照親子を生け捕りにし、人質交換をするという秘策を元康に提案。無理難題と思える策に元康は乗る。命を受けた半蔵は上ノ郷城に忍び入り、炎が上がる。その炎は成功の合図なのか?それとも…。

・公式サイトより要約引用 www.nhk.or.jp

↓前回の感想はこちら

movie-choco1224.hatenablog.com

感想

 「やれと言われたことをやるまで」と言いつつも、作戦失敗に終わった前回。それを責めず、泣きの1回挽回のチャンスを与え「やれ!」と命じた元康。服部党だけでは心もとないと甲賀衆を招集した正信。

 武士として生きたい忍びであることを恥じてきた半蔵は手裏剣を明後日の方向へ飛ばし、見るに見かねて登場した女大鼠もとい大鼠は、忍びである父を誇りにして育ち、技を次々と決めていく。生まれ育ちがもつアイデンティティの差を対比として見せていくキャラクターの活かし方が、ドラマとしてとても面白いなぁと思う。

 落とすは上ノ郷城。戦場に慣れ「いけぇ~」と腹から声が出るようになっても、作戦の合図を待つ間も落ち着かず爪を甘噛みし、数正から瀬名と子が市中引き回しにあっていると聞いては、お腹を下す。どれだけ戦果をかさねても、弱虫泣き虫鼻水垂れの人柄はそう簡単に変わらぬ。人の根っことはそういうものというのを教えてくれるのも殿であり、非道なまでに裏切りに心を痛めている氏真でもある。

 於大の方様に担がれていやいや戦場の隊長を任された久松長家の「引けぇ」には笑ったが、色気全開で敵を油断させ、相手の武具を手に入れてまんまと本陣の敷居をまたぐ大鼠さまの手腕。上から鉛玉でそっと始まりの合図を告げるとは思わなかったし、死に体で息をひそめて敵を欺く作戦や服部党の戦の手法は、殿のお友達、大野智さんの主演映画『忍びの国』を思い起こさせた。その映画の主人公・無門も、孤高の族と噂される伊賀の国の忍者の中で唯一、人らしい感性で生きる忍者。彼がどのようにして織田信雄と戦ったのか、機会があれば映画を見てほしい。

 話がそれてしまった。子に武士としての死に方を教えていた鵜殿長照。甲賀衆ではなく、人の気持ちが多少なり分かるようになっているはずの服部党が先に仕留めていたら、どうなっていたのだろう?と思わずにおれません。

 子だけでも救われてよかった。とほっとした殿のお顔が歪んでしまう氏真の非道。娘と孫を殿のもとへ返すため、自らの命を差し出す関口夫婦。巴の「女が命を懸ける時が来るから。強くおなり」氏純の「瀬名は笑顔がよく似合う」と最期の言葉を胸に、悲しい中にも笑顔で家康の元に戻っていく瀬名。気高くしなやかに殿を支えて生きていくと瀬名が決意した日に違いない。元康の「引けぇ~」せつない。

 次回は、いよいよ徳川家康爆誕!!の回となるのでしょうか?とても楽しみです。

 

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