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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

映画『湯道』ほっこりお風呂に入りたくなる!

生田斗真さん主演映画『湯道』。先日の舞台あいさつの後に本編も拝見しました!アナザーストーリーとの違いを含めてご紹介します。

*なお、公開直後ということで、私の中ではだいぶぼやかして書いたつもりです。ですので、もう見た方には生ぬるま湯かもしれませんが、ご容赦ください。時間がたったら、ネタバレ加筆しようと思っています。

あらすじ

売れない建築家・三浦四朗は、父の葬儀のあと実家に戻ってきた。父から家業の銭湯を継いだ弟の悟朗に店をマンションにすると宣言。

郵便局に勤めている小日向文世はこよなくお風呂を愛する湯道の入門者。退職金で自宅の風呂をリフォームしたいと考えていた。

作品データ/主要キャスト

生田斗真/三浦史朗

 三浦家の長男。実家の「まるきん温泉」をマンションにしようと考えている建築家

濱田岳/三浦悟朗

 史朗の弟。兄に変わって「まるきん温泉」を継いだ。兄史朗とは犬猿の仲。

・橋本環奈/秋山いづみ

 「まるきん温泉」のアルバイトで看板娘

小日向文世/横山正

 定年間近の郵便局員。湯道に入門し、退職金で自宅の風呂を改修したい

夏木マリ/秋山夙子

 僻地で茶屋を営むいづみの祖母

公開年:2022年/監督︰鈴木雅之/脚本:小山薫堂 /配給︰東宝

解説

湯道を提唱する家元・小山薫堂さんが発祥の地京都を舞台に、お風呂から人を幸せにする映画を作りたいと脚本を手がけられたお風呂エンターテインメント。監督は『ラジエーションハウス』の鈴木雅之監督

 

ほっこり気分になりますよ!

 先日行った舞台挨拶のあとに本編を鑑賞してきました。舞台挨拶が先だったので、ネタバレはなかったのですが、それが逆に良かったと思っています。

舞台挨拶でのざっとしたお話はこちら↓

movie-choco1224.hatenablog.com

 

撮影は「湯道」発祥の地京都

 本作は脚本を書かれた小山薫堂さんが提唱する「湯道」発祥の地、京都で撮影されています。でも、京都の町並みは一切出てきません。場面的に外を歩くシーンが少なく、銭湯もお湯をひいた大掛かりなセットを撮影所内に建てられているからです。

 ただ、舞台挨拶の時に小山薫堂さんのお話によると、湯道発祥の地となったお寺の坊さん、一澤信三郎帆布の店主などが、「わしらも出る」とおっしゃって、頼んでもないのに1シーン参加されたようで。撮影時も文句が多くて大変だったと苦笑いされておりました💦(京都人そんな図々しい人ばっかりじゃないですからね!!)

アナザーストーリーとの違い

 本作は、採算の取れない実家の銭湯を儲かるマンションに建て替えたい兄と、採算が取れずとも家業を守ってきた弟の攻防。湯道と入門者の横山さんと家族、常連さんの銭湯にまつわるエピソードのおおむね3パターンで構成されている人情ものです。対して、ドラマ『アナザーストーリー湯道への道』は映画湯道ができるまでを描いたコメディドラマです。

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 配役からして違いますし、まったく前日譚や続編でもありません。むしろ、ドラマではあんなにつるんでいた窪田正孝さんと生田斗真さん。映画では1シーンも絡みません。(笑)
 ですので、ドラマを見ていなくても映画は別物として楽しめます。逆に、アナザーストーリーを見て見てつまらないと思った人がいたとしたら、映画観に行ってみてください。私は、筋の通ってるコメディより、ほっこりする本編のほうが好きです。

映画というより2時間ドラマ

 お仕事がうまくいかないお兄ちゃんと、兄の代わりに家業を継いでまじめに働いている弟とのけんかとか、けんかとか、けんかとか、(そんなにしないですが)久しぶりにこういう汗くさい泥くさいお話見たなぁって。本編、すっごくほっこりしていいんです。

 ただ、映画館で観る映画作品というにはちょっと継ぎ目がいびつと言いますか…。ここに本当はCMが入ったら前後の話が滑らかにつながるんだろうなぁ、と感じることが多々あったりします。主軸が「湯道」を究める話だと思ってみると、拍子抜けします。昔のドラマで銭湯を舞台にしたのがありましたよね。そんな感じの2時間ドラマぽいんですよね。
 お兄ちゃんが実家の儲からない家業なんてやめて、マンション建てようとしてて。それをもう少し膨らませるとか、いっそのこと兄も評論家もひょんなことから「湯道」に心酔していくと、DJも温泉かけ流し評論家も必要なかったんじゃないかな?

 銭湯兄弟も評論家も、湯道場の師範たちも、ちょっとはわしには刺さらなくて。常連さんの想いにまつわる部分が気に入りました。ネタバレできるだけしないようにお気に入りシーン書いてみますが、知りたくない人はここで閉じてくださいね!

 

 

 

お気に入りシーン 

①橋本環奈さんと夏木マリさん

 風貌はもちろん違うのですが、お二人とも映画、舞台と別の媒体ながら『千と千尋の神隠し』を演じられていましたので、思わず「湯婆婆と千尋!」と興奮してしまいました。後日知ったのですが、本作の後に『千と千尋』で再会されたそうです(夏木マリさんのSNSで話されていました)

天童よしみさんの歌唱

 実は、お風呂の映画に天童さんがキャスティング?と不思議に思っていました。でも、銭湯で歌声を披露されて。納得&贅沢でした!いくつか歌唱シーンがありまして、男風呂のキャストさんとのハモはシチュエーション的にも惚れ惚れしました!失礼ながら息子役はアンソニーさん…と認識していましたが、鑑賞後にクリスハートさんだったことを知りました。ごめんなさい。

小日向文世さんの一番風呂

 湯道場はバタバタ移動が多いなとか、さっきまでいた人が居なくなってる!道を究められなかったか…と思いつつ見ていたので、お話の流れ的にはちょっと記憶に薄いです(湯道なのに)ただ、その湯道場に入門生になっている横山さんが退職後に初めて入るお風呂シーンはちょっとウルッと、ほっこりしました。(横山さんいい家族つくりましたよね!)

 いびつながら、最近のタイムリープSNSにはない少し昭和的な人情味があって、日々の心の疲れがすっと洗い流されたような気持になりました。そして鑑賞した夜は、おうちのお風呂にちょっといい目の入浴剤でほっこりしました。

 

▶こんな人におすすめ

  ・ほっこりした映画が見たい方

       ・お風呂が好きな方

  ・タイムリープより素朴な作品が好みの方

★★★