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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

映画『劇場版ラジエーションハウス』今夜WOWOWで放送予定です!

先日拝見した『湯道』の鈴木監督が手掛けた映画『劇場版ラジエーションハウス』。WOWOWで初放送されていましたので、見てみました!

劇場版ラジエーションハウス

あらすじ

甘春総合病院の放射線技師五十嵐唯織は、大好きな甘春杏の海外留学の日が迫り、落ち込んでいた。そのころ、杏は島の診療所を守る父が危篤と知らせを受け島へ渡って最期を見取った。本土へ渡る船へ乗船しようとした杏の目の前で島民が倒れてしまう。島を襲う台風、原因不明の感染症にひとり立ち向かうことになる。

作品データ/主要キャスト

窪田正孝/五十嵐唯織

 医師免許を持っているが杏との約束を守り放射線技師に。画像診断の腕は優秀。

・本田翼/甘春杏

 甘春総合病院・院長の娘で放射線科医。唯織の幼馴染だが記憶にない。

広瀬アリス/広瀬浩乃

 放射線技師の新人。唯織が好き

・浜野謙太/軒下五郎

 放射線技師。唯織の先輩

浅野和之/鏑木安富

 副院長

原日出子/甘春弘美

 杏の母親

公開年:2022年/監督︰鈴木雅之 /脚本:大北はるか /配給︰東宝 

解説

CTやMRIなど画像診断を通して病を診断する放射線科が舞台のドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート』の映画化です。映画は、島を舞台に未知の感染症に立ち向かうストーリー。監督は絶賛公開中の映画『湯道』のメガホンを取った鈴木雅之監督。

 

*以下ネタバレしますので、未見の方はご注意ください。

劇場版ラジエーションハウス 感想

ドラマを見てなくても大丈夫!

 『湯道』の監督が作ってるなら見てみるか、というノリで見たのでそれまでのドラマの展開はさっぱりわかりません。

 こういうドラマからの続編映画はたいてい「これまでの○○」とざっくり内容紹介があって始まると思うのですが、本作は「ドラマ見てたから知ってますよね?」と当たり前に観ていることを前提に何事もなく本編が始まりました。大丈夫かな?と思いましたが、5分も見れば何となくの関係性や立場が分かったので、何となくで見ても大丈夫です。

 

HERO+コードブルー風味の作品

 本作のやりたいことはドラマ『HERO』の検事たちを放射線技師に置き換え、『コードブルー』のような救命シチュエーション&めでたしめでたし結末ドラマ。それに初恋萌が混じってるしっちゃかめっちゃか設定。

 たぶん、HEROの定番横一列で歩く設定が好きな人は気に入りそうな型にはまった演出が多め。私としては、離島の設備がない中で医療行為もできない人たちが感染症と闘う?どう立ち回るの?という部分が見たかったのですが、島での話はほぼおまけ程度。

 杏は島わたって帰ってこようと思ったら島民が目の前で倒れて残る、台風がそこへ直撃して、コードブルーは頼れない。旧式施設でどうすれば?みたいなところに、タイミングよく唯織から連絡が入って旧式が使えるようになり、診断がついて治療していく。これが感染症かと思ったら、家族性の病。
 杏の一部始終を知った広瀬ができないと拒んでいた子どものカテーテル治療をやるという。そんなに感銘を受けるほどの展開どこにありました?って思わず突っ込みたくなるほどのご都合主義。
 ドラマからの映画化でスケールアップしたいのは分かるけど、そんなに話を広げなくても、本院に受診するはずだった夫婦が事故って運ばれてきて、命の選択に迫られるとか、広瀬が独り立ちしようとしてる姿を、もう少し丁寧に絞って書けば面白くなったんじゃないのかなぁ?どっちにしても、主人公が医師免許持ってても医療行為に手を出さないんだったら、あんまりその設定意味ないですよね?
 ドラマを見ていたら分かるのかもしれないけど、医師不足の状態で医療行為できる人間が島に来ているのにさせないのか謎だし、感染の危険があるのにマスクしている人していない人混じってて描き方がずさん。そもそも島のシーンはコロナ禍の状況をみて生み出された話だとしたら、この3年本当に大変だったし今もそれは続いているというのに…残念です。真相は分からないですけどね。

 

▶こんな人におすすめ

  ・お気に入りの俳優さんが出演している
  ・HERO的演出が好き
  ・ドラマファンで全話コンプリートしたい方
★★

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