映画『ハウ』実話かどうかよりも…。
こんばんは。
実はあんまり動物が得意じゃありません。なので動物がメインの映画はほぼ見ません。
それどころか、コロナ前は年に100本近く映画館で観ていたのに、今は本当に観たいものだけに絞って映画館へ行くので、スクリーンで「観る体験」をする作品はほんの数本。去年は片手数えられるほどに減りました。
その中でも、映画『ハウ』は映画館で見ようと思ったんです。
あらすじ
婚約者に逃げられてしまった赤西民夫。市役所の上司から保護犬を飼うことを勧められ、ハウと名付けて一緒に住み始めた。ひとりと1匹の暮らしに慣れたころ、民夫の不注意で、ハウはいなくなってしまう。偶然に偶然が重なり、横浜から遠く離れた青森にたどり着いてしまう。
作品データ
制作年:2022年
監督︰犬童一心
脚本:斎藤ひろし/犬童一心
配給︰東宝
主演︰田中圭
田中圭さん×保護犬
この映画を観ようと思ったのは、田中圭さんが好きだから!です。すっごくたくさんドラマも映画も出ている印象はあるけれど、田中圭さんあんまりハマり役って思ったことがないというか…。見た感じの柔らかいどこにでもいる人をやらせると本当はうまいはずなのに、どこかちょっとおかしい役が多いような気がします。
でも、今回は保護犬の映画。そんなにおかしいことにはならないだろう…と予想。しかも、普通っぽさを撮るのがうまい犬童一心監督がメガホンをとるなら観たい!と思ったんです。
映画館で観なくてよかったパターン。
この作品、実話かどうかがよく話題になるようですが、どうも実話じゃなく小説ベースのお話のようです。その小説が実話に基づいているのかどうかは、読んでいないのでわかりません。
でも、保護犬の話ならもう少しハートウォーミングになるだろう…と勝手に想像したこちらが悪いのかしら?と思うくらい、感情が次から次からささくれるといいますか…。
民夫が冒頭で婚約者にフラれるところからお話は始まり、半ば広い一軒家を飼ったんだから一人よりいいだろう?的に上司に押し付けられるような形で、保護犬を飼い始めたんですよね。なので、なんらかトラブルが発生してもおかしくないんだけれど、目を離してしまったら興味のあるほうへ行ってしまうのは必然。
声が出せないハウが、あれよあれよと横浜から青森まで行ってしまうんだけれど、出会う人で会う人癖すごな人たちばかりで、DV まで出てきたりして(それが元のハウの飼い主だったというかろうじての接点があるにしろ)、ある意味、犬より人間のほうが保護されたほうがいいんじゃ?と思う事件事故がてんこ盛り起こるんです。いったい何を見せられてるの?くらい。
ようやく見つかっても、すでにハウを取り巻く環境が変わっていて、民夫は決断を迫られるんだけれど、何の説明もせずに猶予もなくそのジャッジをしたことに違和感くしかない。主演と監督が好きでも、映画やドラマはやっぱり脚本の出来で変わっちゃうんだなぁと、改めて感じさせられた作品でした。
詳しいことはあえて書きませんので、気になる方はぜひ見てください。
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