映画『100,000分の１（10万分の１）』Netflixでイチオシされたら見て！
映画『100,000分の1』Netflixでイチオシ！されましたので見てみました。
作品データ
◆あらすじ
剣道部に所属する高校生桐山蓮とマネージャーの桜木莉乃は中学の時から仲が良かった。莉乃は自信のなさから気後れしていたが、蓮の告白を受けて二人は付き合い始めた。その矢先、莉乃がALS（筋萎縮性側索硬化症）という難病を発症していると宣告される。
◆主要キャスト
・白濱亜嵐／桐谷蓮
・平祐奈／桜木莉乃
・優希美青／橘千紘
・白洲迅／日名瀬祥
・奥田英二／桜木春夫
公開年：2020年／監督︰三木康一郎 ／脚本：中川千英子 ／配給︰ポニーキャニオン
＊以下ネタバレしますので、未見の方はご注意ください。
感想
Netflixでイチオシされてなかったら見なかったと思います。
初恋が実って間もなくして難病指定の病気にかかる…よくあるパターンの恋愛作品。病気がわかってからの展開が本人のやりたいことベースなのはいいとして、それを言った次の瞬間、運動会も旅行も卒業式まで、いとも簡単に次の瞬間には叶えている。話が飛びすぎてもう少し文脈考えてほしいと思う青春映画は多々あるのだけど、ここまでその間の過程をスッ飛ばしてて逆に潔いリアリティのなさ。
物事をうまくできなくなっていく間の彼女と蓮君の心の葛藤や、いつの間に決めたかわからない医学部受験、体育祭をするにあたっての署名活動？がセリフで終わりとかもったいないなあって思うんですよね。
何より二人で旅行に行くと莉乃が言ったときの、おじいちゃんとしての葛藤を描いていないのはさすがにきれいなところだけ集めすぎだと思うんですよね。しかも勝手に連泊して。普通ならもっとそこ引き留めんかーい！！って思うし、帰ってきたらひっぱたいてくらいないと！！
願わくば、もっと先のどうしようもできない未来をどう乗り切るのかまで見せるための、大人キャスティングだと思ったが、ただ、何もかも失っていく本人の今できるだけの希望を全部叶えてよかったよかった！って、きれいなところだけを集めただけだったな。
ここまでさんざん書きましたが、莉乃にこういう寄り添ってくれる友達が3人もいてよかったなぁ、と気づいたら泣いていました。きっとこれは、平祐奈さんのまっすぐさが莉乃に出ていたからだと思います。たぶん。
★★
