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Netflix、アマプラ、時々映画館 チョコをおともに見た映画の感想をBitter&Sweetに書いています。

映画感想『プリティ・ウーマン』究極のシンデレラストーリー

リチャードギアさん主演映画『プリティーウーマン』大好きな映画です。久しぶりに金曜ロードショーに登場しました!

プリティ・ウーマン (字幕版)

あらすじ

ビバリーヒルズのパーティーに出ていた実業家のエドワード・ルイスは、急用で顧問弁護士スタッキーの愛車を借りたが運転がおぼつかない。たまたま停車した道に立つ売春婦ヴィヴィアンに声をかけられ、ホテルまで運転させる。翌朝、買収相手との会食に女性を連れていけと顧問弁護士から言われ、エドワードはロサンゼルス滞在中の6日間の相手にヴィヴィアンを雇う。

作品データ/主要キャスト

リチャード・ギアエドワード・ルイス

 ウォール街の狼の異名を持つ実業家。

ジュリア・ロバーツ/ヴィヴィアン・ワード

 街角に立つ売春婦

・ジェイソン・アレクサンダー/スタッキー

 エドワードの顧問弁護士

ヘクター・エリゾンド/バーニートンプソン支配人

 エドワードが滞在しているホテルの支配人

公開年:1990年/監督︰ゲイリー・マーシャル /脚本:J・F・ロートン /配給︰ワーナー・ブラザース 

解説

マイフェアレディの現代版として、アメリカのシンデレラストーリーの名をほしいままにした1990年代の大人気ラブコメディ。当初は別のキャストでもっと重苦しい悲恋を描く予定だったがキャストが変わったことで今の形になったと言われている。

 

*以下ネタバレしますので、未見の方はご注意ください。

何度見ても飽きない名ラブストーリー

本当は悲恋を作るはずだった。

 昨夜、金曜ロードショーでリクエスト多数だった『プリティーウーマン』放送されましたね。映画『湯道』の舞台挨拶を見てきましたので、録画をしておいて今日みました。
 実は、私が初めてちゃんと名前を覚えた外国の俳優さんが、リチャード・ギアさんです。その作品こそ本作『プリティーウーマン』。公開当時は子供だったので映画館ではなく、金曜ロードショーの吹き替えが初鑑賞だったのでは?と思います(定かではないですが)。普段は字幕派の私も本作は初めてみた時から変わらず吹き替えで見ます。

 本来は出会ったヴィヴィアンは重い病に侵されて余命いくばくもない役として悲恋を描く予定だったそうです。キャスティングが二人に決まった時、思い切ってこの路線に変えて作られた…といわれています。
思い切って変えて正解!じゃないでしょうか。もう、展開をすべて記憶しているほど何十回とみていると思いますが、公開当時の流行語「カウチポテト」が「やさいごっこ」に変わっていたり、見るたびに多少編集が違って時代の移り変わりを感じますが、それほど繰り返し放送されている、少なくとも日本人には愛されている名作になった証拠ですよね。

好きなシーンはやっぱり…

 初めて見た時には大人の恋愛映画としか理解できていなかったものを、内容がわかる大人になった今、エドワードと出会って一緒に傍にいることでヴィヴィアンが歩き方や仕草一つ洗練されていく大人の上質の恋愛ストーリーと、それを嘘に見せない演技力のあるキャスティングと演出に、毎度感動しています。

 本作の見どころはロデオドライブでのお買い物シーン。散財できてスカッとするというのではなく、たかが服されど服、シャツ1枚で洗練されていく様にときめきを覚えるのです。(あと、ホテルのグランドピアノに座るリチャード・ギアも素敵です。今回見た記憶がないのですが、CMと一緒に消してしまったのかな…次放送があった時には見たいシーンです)

 でも、期間限定の格差恋愛のお話、今となってはそんなに珍しくないと思うんですよ。リマスター版が上映されているタイタニックも格差恋愛を描いていますよね。世代が離れている話も多々あります。 

出会いが人を変える

 それでもこの映画を飽きずに何度も見てしまうのは、格差のある二人が恋に落ちて、貧しかった側が一気に愛も富も得て「めでたしめでたし」ではないからだと思っています。たしかに、ヴィヴィアンはエドワードが富豪だったから人生が変わったという意味では、お金の一面もあるにはある。

 でも、大事なのはそこではなくて、立場や境遇やバックボーンは関係なしに、ただ、目の前の相手を愛し、信じてもらえる人と出会った。一緒に過ごすことで変われる自分の可能性に気づいて、なりたい自分になれる道を自らの一歩で切り開く姿がステキなんです。
相手が富豪でも、なんでも「はいはい」と受け入れるわけではなく、自分のプライドは誰にも傷つけられない。「嫌なことは嫌」と言える賢さ、強さがヴィヴィアンにはあるんです。そういう女性が単に男運が悪く、金に見放されて街に立たざるを得なくなっただけ。
 人間の本質を見る目と見誤らない心を自分がもっていること、人との出会い、そして自分が自分に嘘をつかないことこそ、大事だと教えてくれるんです。その対比として金にしか興味がない、人を格付けで判断するスタッキーがいて。わかりやすいストーリーなのも、長く愛されている理由だろうと改めて感じます。わかっていても、実際見習うことは難しいんですけどね。

トンプソン支配人

 確かにヴィヴィアンとエドワードも素敵です。でも、一番すごいのはトンプソン支配人なんじゃないかと。彼はヴィヴィアンを街の女として認識しながらもあしらわず、ありのままの姿を受け入れ、困っているときにはさりげなく的確に手を差し伸べる。彼が居なければ二人は一夜限りだったでしょう。エドワードですら街の女扱いをした(自覚はない)けれど、その扱いを一度もしなかったのはトンプソン支配人だけなんです。
ダビングしているんですけど、放送があったらまた見ちゃうんですよね。

▶こんな人におすすめ

  ・ シンデレラストーリーが見たい
  ・リチャード・ギアがわからない
  ・昔の洋画を見たい

 

★★★★